表紙ショッピングレストラン「麻」麻の実についてマスコミで話題に麻の実料理あんな話・こんな話インフォメーション会社案内オーナーに会いたい掲示板リンク

週刊新潮 2002年11月14日号に掲載された記事です。

よろず医者いらず

栄養豊富な「麻の実」の効用

 大麻−この言葉のイメージは非常に固定されている。

その「葉っぱ」は法律で禁止されているマリファナと呼ばれる「嗜好品」であると。
「しかし、その実が優れた健康食品であることは、意外にご存じなかった。それが、当社のPR活動が効を奏して、ここ数年、マスコミを中心に理解が深まってきているのです」

 というのは、『麻の実』を原料とした食品や食材、化粧品材料、ならびに大麻繊維製品を取り扱っているニュー・エイジ・トレーディング(東京都世田谷区)代表取締役の前田さんだ。前田さんを同社が経営する「大麻料理専門レストラン麻」(世田谷区下北沢)に訪ねた。

「この店は4年ほど前にオープンしました。麻の実を使った様々な料理を提供しています。このメニューを見てください」

 大麻豆腐に大麻春巻、大麻ハンバーグ、大麻ピザ、大麻そば、大麻がゆ、大麻アイスクリーム、大麻揚げだんご、大麻かぽちゃプリン、大麻茶、大麻ミルク、大麻ビール等々。

 しかし、一般の日本入が麻の実にお目にかかれるのは七味唐辛子の中身ぐらいだ。

 「そうですね。ところが、歴史的に見れば、日本人と麻の実とのつきあいは、そんな浅いものではありません。大麻は縄文時代から日本で栽培されてきた植物で、約1万年前の縄文遺跡からは大麻繊維や麻の実が発見されています。当時の衣服はすべて麻から作られていましたし、麻の実も貴重な食物のひとつでした」 

 大麻はクワ科の一年草。種子を蒔いて約4カ月で高さ約3〜4メートルに生長し、茎の直径は2〜3センチになる。原産地は中央アジアと推測されており、現在では世界各地に分布している。学名はカンナビス・サティパ・エル。英語名はへンプ。
「そうした利用は第二次世界大戦後まで続いてきました。主産地の栃木県では、米10に対して大麻1の割合で作付けされていました。ところが、1948年にGHQが「マリファナ規制」を目的に栽培を規制しました。それが現在まで引き継がれ、大麻取締法でその栽培には都道府県知事の免許が必要です。栽培された大麻の茎の繊維は、神社の鈴縄、しめ縄、古典芸能の楽器、横綱の化粧回し、花火の助燃剤など、ごく限られた用途に使われるのみなのです。しかし、大麻取締法第一条によれば、大麻草の成熟した茎と種子およびその製品は規制対象外であり、食材としての利用は合法なのです。そこで、当社では中国とカナダで栽培されている大麻の繊維と実を輸入して商品に加工・販売しています」

 いろいろと複雑な立場にある大麻だが、前田さんが注目したのは、その優れた栄養価値だった。
 「蛋白質の含有量が大豆に匹敵します。その上、蛋白質の吸収率は大豆を大きく凌駕します。それというのも、大豆の場合、蛋白質の吸収を阻害するトリプシン・インヒビターという物質が含まれているため、含有している蛋白質をすべて吸収することができない。しかし、麻の実にはその物質が含まれていないので、すべて吸収できるわけです」

 さらに、麻の実の蛋白質の大半は、人間の免疫抗体を生産するのに不可欠なグロプリン・エデステインという成分であるため、麻の実を積極的に食べることによって、免疫力が増強され細胞の新陳代謝も促進される、と前田さん。
「また、麻の実を搾ってとった油は、厚生労働省が推奨する必須脂肪酸の含有量バランスであるリノール酸4対α・リノレン酸1にぴったり合致しています。合致するのは様々な食用油の中で麻の実の油だけです。特に健康的効果を持つ食用油として優れている点はα・リノレン酸の含有量が多いこと。この必須脂肪酸は血液をサラサラにすることで
知られていますので、様々な生活習慣病を予防・改善するのに役立つうえ、体内で魚油に含まれるEPAやDHAに変化しますので、脳の機能改善にも効果があります」

 前田さんの会社では現在、収穫された麻の実そのままの『殻つき大麻種子』、固い殻を取り除いた『殻なし大麻ナッツ』、麻の実から搾られた『大麻油』、搾油後の麻の実を粉末状にした『大麻粉』を販売している。


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