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あんな話・こんな話4
 

麻麦の行(まばくのぎょう)

釈迦の生誕から成道までの梗概を韻文で綴った「押座文」の一節に、「日に麻と麦とを食べて勝(さとり)の行を求む」とある。この当時(紀元前560−483年)、すでに栽培植物としての麻を食べていたと思われる。麻は植物性タンパク質と必須脂肪酸、ミネラル、ビタミンを、そして麦は炭水化物を多く含むので、これだけでおそらく栄養価はほとんど足りていたのだろう。麻も麦もどこにでも生える質素な穀物なので、ぜいたくをせず、質素で必要十分なだけの食料を食べて悟りの行に励んだという意味もあるだろう。
ヨーロッパではキリスト教の僧院で、修行僧が1日1度「麻粥」を食べたという説もある。どちらも禁欲的だが病気になるわけにはいかない修行時代に、麻が食べ物として非常に役立ったことがうかがえる。
実際、麻の実一握りで、成人の1日の必要たんぱく量はまかなえるということなので、肥満気味で糖尿病気味の私も、麻麦の行をやってみたほうがいいかもしれない。

 

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