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あんな話・こんな話 その2
 

麻は電磁波を防ぐ?

麻製品、特に麻布は「電磁波を防ぐ」という噂が一部に流れている。麻の布をコンピュータに巻いていたら、頭痛がしなくなったという人もいる。
しかし「麻は電磁波を防ぐ」というのには、まったく根拠がない。私はこの噂を広めている人たちに、「では実験した結果をみせてください」と何度もお願いしたが、この6年間、具体的な結果を見せてくれた人は一人もいない。
大麻擁護で知られる弁護士や医者までが、あたかも事実であるかのように話したせいもあって、この噂は急速に広まってしまった。しかし、彼らにもその噂を裏付ける事実を出すことはできない。電磁波測定器など市販で簡単に入手でき、5万円もしない。なのに、このような重大なことにもかかわらず、事実を科学的に確かめようとしないばかりか、不確かな噂を流しつづけたのである。(もし麻が電磁波を防ぐとしたら世界的な大発見である。)

大麻を愛する人たちには自然を愛する人たちが多い。電磁波は健康によくないのは厚生労働省も認めているし、ガンとの関連性を指摘する医療関係者もいる。しかし特にこれといった対策もとられておらず、目に見えない不安だけが増幅される。それを麻が防いでくれるとしたら、まさしく日本古来の自然の植物である麻が、自然を破壊してきた現代文明の大きな問題のひとつを解決してくれることになる。麻が電磁波を防いで欲しいという願望はよくわかる。しかし残念ながら、そのような事実はない。
市販の電磁波測定器でも、非常に厳密に測定することができる。私は簡単な実験をしてみた。電線に電流を流して電磁波を測定したのだが、電線が直線ならほとんど電磁波は発生しなかった。しかしその電線で小さな輪(コイル)を作ると、輪が一重でも測定器は音をたてた。その測定器を携帯電話に近づけると、当然、反応して音をたてた。次に携帯電話に麻の布を何種類かかぶせて測定してみた。簡単だが実験の順序はこれで正しい。結果は麻の布は携帯電話から出る電磁波をまったく防がないというものだった。

麻には目に見えない悪を追い払う力があるとして、古くから世界中で宗教儀式に利用されてきた。日本でも神社の御祓いや清めに、今でも、麻は欠かすことができない。
悪を追い払う力があるかどうかは別として、多くの人たちがそう感じてきたというのは事実である。

また麻に抗菌作用があるのも事実である。それは葉や花の部分だけではなく、Tシャツのような繊維製品になっても効果があるといわれている。また化学繊維製品を着ていると静電気が発生して、それが人体の微少電流に影響して健康に害をおよぼすというのも事実で、それに対して麻の繊維は静電気を発生させないという点で着心地もよく、健康的といえるだろう。

また、麻には鎮痛・鎮痙・食欲増進・誘眠・抗鬱作用など、現代医薬では治療の困難な疾病に画期的な効果があるにもかかわらず、ほとんど害らしい害もなく、アヘン剤のような依存症や耐性上昇もないというのも事実である。麻をケシと並べて、神からの贈り物と言う人がいるが、特に激しい痛みに苦しむ人たちにとってはそのとおりだろう。

麻には想像力を豊かにするという、ほかの薬物にはない薬利作用がある。想像力は人間にしかない精神作用だと言われているが、現代人は想像力が乏しくなってきており、共感・同情・やさしさという感情が乏しくなってきている。麻はそれを目覚めさせてくれる。

また麻には現代人が不足しがちな必須アミノ酸、必須脂肪酸、ミネラル、食物繊維などが理想的といえるバランスで含まれているというのも、単なる偶然というよりも、麻のもつ力に神秘的なものを感じさせるのに十分である。
これらの点をみるだけでも、現代人の私たちにとって、麻はすばらしいという言葉では言い切れない、不思議で神秘的なものを感じさせるものがあるのは確かである。

しかし、私たちはここで簡単に神秘主義や精神主義に麻を譲り渡すことはしてはならない。空想や願望と事実は異なる。私たち麻を愛するものにとって都合がいいからという理由で、事実にもとづかないことをあたかも事実であるかのように言いふらしてはならない。それはかつて、そして今も、「大麻はおそろしい」と言ってきたマスコミや政府がやっていることと同じで、いつか必ずしっぺがえしを受けるのは決まりきっている。

私たちはまだまだ麻に関する事実を確かめつづけなければならない。麻の時代は今始まったばかりなのだ。麻には確かめねばならないことが山のようにある。麻はそれに必ず答えてくれる。麻への問いは、その戸の前まで辿り着き、そしてその戸を叩くものにしか開かれない。その戸はさらにもっと深いところまで何重にも続き、そして戸を叩くたびに、麻は私たちに必ず恩恵をもって答えてくれるのである。
わずか数万円と10分足らずの実験で確かめられるようなことを、あたかも事実であるかのように言いふらしてきた人たちの責任は大きい。それは本当に事実を追及してきた人たちの努力を踏みにじる行為にほかならない。共産主義者による電磁波攻撃に白い色が効果があるといって、白い布をまとった何とかウェーブ研究所と同程度のことがまかりとおるようなら、麻には未来はない。

麻のことをもっともっと真剣に勉強し、研究しようではありませんか。それが麻を愛するということだと私は思います。

 

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